先週、内閣府の公用車が赤坂の交差点に突っ込み、1人が死亡した事故。29日の実況見分で、当時、時速130キロに達していたことが新たにわかりました。29日午前に行われた、事故車両の実況見分。後部のガラスがなくなったタクシー。ワゴン車は、左側面が大きくへこんでいます。そして、前の部分が大破した車は、事故を起こした公用車です。フロントガラスの内側には「閣」の文字。「内閣府」と書いてあるのでしょうか。22日、東京・港区赤坂の交差点に内閣府の公用車が突っ込み、巻き込まれたタクシーの乗客1人が死亡、6人がケガをした事故。公用車を運転していたのは、内閣府から運転業務を委託された会社の69歳の男性社員でした。■車に異常なし 衝突の瞬間は時速130キロ速いスピードで赤信号を突っ込んできたという公用車。29日の実況見分で、車に異常がなかったことや、衝突した瞬間の時速が130キロに到達していたことが、新たにわかりました。また、当時アクセルが強く踏み込まれていて、ブレーキは踏まれていなかったといいます。警視庁によると、事故の直前、首相官邸を出た公用車は、国道に出る手前で一時停止。右折したあと、下り坂をアクセルを踏んだり離したりしながら直進し、内閣府の前を通過しました。そして、交差点を青信号で通過したあたりから、アクセルベタ踏みの状態になっていたといいます。次の交差点は、1分ほど前から赤信号でしたが、そのまま突っ込み、6台が絡む事故を起こしたのです。首相官邸を出てから、わずか30秒ほど後のことでした。■意識喪失の事故なら「脱力や硬直」か長年、警察で交通鑑識として働いていた専門家は、アクセルとブレーキの踏み間違いの可能性を指摘した上で。交通事故調査会社 澁澤敬造社長「意識を喪失してしまった場合の事故で多いのは、一つは失神。失神の場合は脱力というが、力が抜けてしまう。もう一つは同じように気を失ったときに、全身が硬直してしまう。手足を突っ張ってアクセルペダルを踏み込んだことが考えられる」警視庁は、運転手などの回復を待って詳しく事情を聞く方針です。