物流 DX プラットフォーム LIFTI を運営する Univearth は2日、プレシリーズ A の1stクローズで3億6000万円を調達したことを公表した。今回の調達により累計調達額は5億3600万円となる。引受先は Theta Times、千葉道場ファンド、GREE Ventures、有限会社福井事務機、福井孝幸氏。同社は「テクノロジー×実運送」の一体型モデルを掲げ、SaaS による業務効率化と自社グループの運送ネットワークを掛け合わせることで、荷主と運送会社双方の課題解決を図る。主力サービスの LIFTI は、物流業界における煩雑でアナログな業務をシンプルにするプラットフォームとして、配車管理や運行状況の可視化をワンストップで提供している。LIFTI は複数のプロダクトで構成されており、運送業者向けには日々の業務をデジタル化し業者間の連携を可能にする「LIFTI carriers」、現場業務を効率化し経営をサポートする「LIFTI office」、請求書の発行から振込まで支払いを全て自動化する「LIFTI cash」を提供。荷主企業向けには物流取引管理 SaaS「LIFTI partners」を展開している。特徴は M&A を通じたリアルアセットの獲得だ。2025年4月には岡山拠点の智商運輸を子会社化し、9月には大阪拠点で多温度帯輸送に強みを持つ三之丸通商をグループに迎え入れ、常温から冷凍・冷蔵まで対応する輸送体制を構築した。ソフトウェアとオペレーションを自社で統合することで、ドライバーの稼働最適化や荷主への運賃透明化を実現している。智商運輸の M&A を機に誕生した実運送サービス「LIFTI line」では、Univearth のテクノロジーと智商運輸の実運送ノウハウを組み合わせ、日本全国をカバーする配送ネットワークを構築。ワンクリックでの車両手配やコスト削減と効率化の両立、受領書・請求書の自動生成など、物流業務全体を効率化する機能を実装している。導入実績では、鳥取県の田中商店において、従来4人体制で対応していた月末業務を LIFTI carriers の導入により2人体制で安定運用を実現し、事務作業を80%削減する成果を上げている。ファクスや電話による受発注、紙の請求書処理をシステム化することで、慢性的な人手不足や業務負担を大幅に改善した。今回調達した資金は、LIFTI の新機能開発、エンジニアやカスタマーサクセスを中心とした採用強化、全国規模での M&A 推進に充当し、「誰も取り残さないスマート物流の大衆化」を掲げ、2024年問題が象徴する労働力不足や低収益構造の解消を目指す。同社は2024年6月に千葉道場ファンド、GREE Ventures、CARTA VENTURES、福井事務機、FFG ベンチャービジネスパートナーズなどから総額1億7000万円を調達していた。今回のプレシリーズ A により、事業拡大フェーズへ本格的に舵を切る。via PR TIMES