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相場展望 8月6日号 米国株:米国・イラン合意期待の高まりで株価高騰したが、はたして本当か? 日本株:半導体シリコンサイクルは3~4年周期で好・不況を繰り返すため注意
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財経新聞:主要記事の最新ニュースフィード
■Ⅰ.米国株式市場●1.NYダウの推移●1)8/3、NYダウ+693ドル高、53,178ドル (日経新聞)・8/3の米国株式市場でNYダウは前週末比+1.32%高と3日続伸した。7/6以来、約1ヵ月ぶりに最高値を付けた。トランプ米国大統領がイランへの攻撃を停止すると明らかにした。米国原油先物が下落し、投資家心理が改善した。収益成長が好感された超大型テック株に資金が流入し相場上昇につながった。・トランプ米国大統領は8/1、イランに対する攻撃を停止すると自身のSNSに投稿した。前週末には米国がイランのエネルギー施設への大規模攻撃を検討しているとの報道があったが見送った。トランプ氏は8/2に、イランと8/3に交渉すると語った。イラン情勢が悪化するとの警戒感が後退した。・8/3の米国原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物は1バレル=78ドル台と、前週末比▲7%あまり下落する場面があった。原油安を受けてインフレ懸念が後退し、同日の米国長期金利は低下した。原油安や金利の低下を背景に、投資家の運用リスクを取る姿勢が戻った。・NYダウの構成銘柄では、マイクロソフトやアルファベット、アマゾンなど超大型テックの上昇が目立った。市場では「2026年4~6月期決算でクラウド事業などが市場の期待を上回る成長となり、投資収益率(ROI)への過度な懸念が和らいだ」との声があった。人工知能(AI)関連投資の拡大が懸念されたが、順調に収益を生み出しているとの見方から見直し買いが優勢になった。・その他の構成銘柄では、米国当局から開発中の新型機「737MAX7」の認証を得たと伝わったボーイングが大幅に上昇した。エヌビディアやアメリカン・エキスプレス、ナイキが上げた。ホーム・デポやキャタピラー、ウォルト・ディズニーも買われた。一方、シェブロンやメルク、アップルは下落した。・ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前週末比+2.12%高と、3日続伸した。メタプラットフォームズやテスラ、スペースXが上昇した。クラウド事業を手掛けるコアウィーブやネビウスが大幅高となった。・多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前週末比+1.47%高と、3日続伸した。取引時間中には6/2に付けた最高値7,609を上回る場面もあった。●2)8/4、NYダウ+907ドル高、54,085ドル (日経新聞)・8/4の米国株式市場でNYダウは前日比+1.70%上昇し、4日続伸した。2日連続で最高値を更新した。中東情勢を巡る不安が後退し、株式を買う動きが広がった。同日に決算を発表したキャタピラーが上昇したことも、株価指数を押し上げた。NYダウの上げ幅は一時+1,000ドルを超えた。・ベッセント米国財務長官は8/4の米国CNBCの番組で、ホルムズ海峡の開放などでイランとの合意が近いとの認識を示した。イランが欧州各国に対して同海峡の機雷除去を認めることを検討していると、ブルームバーグ通信が同日伝えた。・エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の航行の正常化が進むとの見方から8/4の米国原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物は1バレル=75ドル台と先日に比べ▲5.7%下落した。原油価格の高止まりが米国経済や企業収益の重荷になるとの懸念が和らいだ。・キャタピラーは+5.6%上昇した。8/4朝に発表した2026年4~6月期決算で売上高などが市場予想を上回った。人工知能(AI)データセンター関連の旺盛な需要が確認されたことで買いが入った。・7月に大幅に下落していた半導体関連銘柄を買い直す動きが広がったことも、投資家心理を支えた。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+6.5%高で終えた。・市場では「イラン情勢に対する不安の後退に加え、ハイテク株に投資資金が戻っていることで株高の勢いが強まっている」との指摘があった。・その他のNYダウの構成銘柄では、シスコシステムズやIBM、エヌビディアが上昇した。セールスフォースやホーム・デポ、ゴールドマン・サックスも高かった。半面、アナリストが投資判断を引き下げたナイキが下落した。創業者による株式の売却が明らかになったアマゾンも安かった。・ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前日比+2.58%高と、4日続伸した。データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが+29.4%高で終えた。8/3夕に発表した2026年4~6月期決算で売上高などが市場予想を上回ったうえ、収益見通しを引上げ、好感した買いが集まった。・多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も前日比+1.78%高と、4日続伸した。6/2以来2ヵ月ぶりに最高値を更新した。●3)8/5、NYダウ+263ドル高、54,349ドル (日経新聞)・8/5の米国株式市場でNYダウは前日比+0.48%高と、5日続伸した。3日連続で最高値を更新した。米国とイランの交渉が進展するとの観測から原油先物価格が下落した。投資家心理の改善につながり、主力株に買いが入った。市場予想を上回る四半期決算を発表した銘柄にも買いが入った。・米国とイランがホルムズ海峡の暫定的な開放で合意する見通しだと、米国ニュースサイトのアクシオスが8/4に報じた。米国は8/5にも公表する予定だという。イランとオマーンがホルムズ海峡の開放に向けた草案が最終段階に近づいていると、イラン国営メディアが8/5伝えた。・ホルムズ海峡の航行が正常化に向かうとの観測から、8/5の米国原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物は前日から下落した。市場では「合意に至るのか動向を注視する必要はあるが、原油安は株式相場の支えだった」との指摘があった。・NYダウの構成銘柄では、アムジェンが+4.5%高だった。8/4発表した2026年4~6月期決算では売上高などが市場予想を上回った。ウォルト・ディズニーも高かった。8/5発表の四半期決算では特別項目を除く1株利益が市場予想を上回り、好感した買いが集まった。・エヌビディアは+3.4%高で終えた。スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が8/4、人工知能(AI)インフラ構築にエヌビディア製品だけを使う考えを示したことが材料視された。・8/5朝発表の7月のADP全国米国雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数(政府部門除く)が前月比+4.4万人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想7.5万人増を下回った。もっとも市場では「8/7発表の7月の米国雇用統計の方が注目度が高い」との声が聞かれ、材料視されにくい面があった。・その他のNYダウの構成銘柄では、シャーウィン・ウィリアムズとナイキが高かった。マクドナルドも買われた。半面、アルファベットが下落した。AI開発の研究者が退職すると発表し、AI開発を巡る競争力が低下するとの懸念から売りが出た。アマゾンとマイクロソフトも安かった。・ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は前日比▲0.83%安と、5営業日ぶりに反落した。8/4夕に四半期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とスペースXが下げた。サンディスクも安かった。・多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前日比▲0.16%安と、5営業日ぶりに反落した。●2.米国株 : 米国・イラン合意期待の高まりで株価高騰したが、はたして本当か?●1)➀米国・イラン和平合意期待②キャタピラー好決算などで、株価は8/4~5最高値更新⑴米国・イランの合意期待。・イランとオマーンがホルムズ海峡の開放に向けた案が8/6妥結したと報じられた。ただし、この案には米国が加わっていないため、その実効性に懸念がある。⑵半導体関連株の急落で逃避していた資金が、戻ってきて株高となったようだ。⑶米国株、好決算を追い風に急伸・好決算発表銘柄の上昇・8/4 パランティア +29.4%高、 キャタピラー +5.6%高・8/5 アムジェン +4.5%高、 エヌビディア +3.4%高・データ分析プラットフォームのパランティアが4~6月期決算発表で売上高が前年同期比+93%増と、市場予想を上回った。純利益は3.3倍。株式市場は、好感し株価は8/4、+29.4%高と大幅高・キャタピラー、4~6月期決算で売上高・利益が市場予想を上回るデータセンター関連の建設ラッシュで需要が増える●2)主要株価指数⑴主要株価指数の推移(最高値との比較)NYダウ S&P500 半導体株(SOX) 日経平均7/06 53,055ドル 6/02 7,609 6/22 14,634 6/25 72,366円8/05 54,349 8/05 7,723 8/05 12,008 8/05 66,300差異 +1,294 +114 ▲2,626 ▲6,036騰落率 +2.4%高 +1.4%高 ▲17.9%安 ▲8.3%安・NYダウとS&P500種は過去最高値を上回った。しかし、半導体株(SOX)は、AI過剰投資や半導体価格の低下への懸念から大きく下落した。●3)スペースX、株価下落が止まらない⑴スペースXの株価推移・6/12 160.95ドル 新規上場、公募価格135ドル6/16 201.80 最高値7/07 149.47 ナスダック100の採用日7/17 123.99 公募価格135ドル割れ8/05 108.27 最高値比▲46.3%安、公募価格比▲19.8%安⑵スペースX、IPO後で初の四半期決算で売上高が市場予想を上回る (ブルームバーグ)・4~6月売上高は78億ドルで、予想は68.1億ドルを上回る。・設備投資は約184億ドルに増加、株価は時間外取引8/4で▲約5%安。⑶スペースX株の売却制限が8/6にも初解除9億株超 ⇒低迷する株価にさらなる売圧力を予想●4)ガソリン価格に次いで、ディーゼル油価格にも上昇がインフレ加速の火種・イランへの米国軍による攻撃停止を受け、原油価格が低下し、米国株が7/30~8/5の5営業日でNYダウは+2,755ドル高となり、史上最高値を更新したナスダック総合も含め全面高となった。・しかし、ロシアの石油精製所の攻撃によって、欧州ではディーゼル燃料が高騰している。欧州では北海原油は+24%上昇に対して、ディーゼル燃料は+42%と高騰している。1ガロン=5ドルを超えた。・ディーゼル燃料は、農機器具・自動車など幅広く使われている。コスト要因となることから、穀物価格などが高騰し、インフレの懸念がある。すでに、米国産のトウモロコシ、小麦、大豆などの価格が上昇している。・米国金利は最近、低下気味であるが、金利上昇に反転する可能性がある。米国FRBでは、金利引き上げの声が大きくなってきている。金利上昇は、相対的に株高が意識され、売られやすくなる。このため、インフレ動向に目を離さないようにしたい。●5)米国・イラン合意期待の高まりで株価高騰したが、はたして本当か?⑴バルチック海運指数は最近、急伸している7/29 2,6328/05 3,063上げ幅 +431上昇率 +16.3%高⑵バルチック海運指数が上昇要因は、船舶需給のひっ迫していることを示す・つまり、中東情勢やロシア・ウクライナの攻撃激化で船舶需要が引き締まっていることに要因がある。⑶米国株式相場は、米国・イランの交渉妥結を見込んで買い優勢が続いている・NYダウは、最高値更新を続けている。⑷だが、米国・イランの交渉妥結見通しが近いとの報道は、「トランプ政権による一方的な報道」によるものである点に注目したい・トランプ政権の都合で発表した報道に過ぎない。・イランの報道は、別のことを伝えている。⑸AMDは決算発表し売上高はAI半導体の需要増で+50%増えたが、株価は下落⇒注目・AMDの株価が下落した点に注目したい。(AMD=アドバンスト・マイクロ・デバイス)・株式市場を取り巻く環境は、決して楽観できるようなものではない。