Lenovoの未発表ノートPC「Googlebook 15」のレンダリング画像がリークされ、Googleの次世代プラットフォームの姿が明らかになりつつある。搭載される新OS「Aluminium OS」のUIや専用のGeminiキーなど、ハードウェアとソフトウェアの両面で新たなアプローチが確認された。正式なスペックや価格は未確認だが、今秋の正式発表に向けて注目が集まっている。■スマホ由来のUIと「Aluminium OS」の正体Digital Citizenが日曜日に公開し、Android Authorityが月曜日に独自に確認したLenovo Googlebook 15のプレス向けレンダリング画像により、GoogleのポストChromebook時代を担うノートPCの姿がこれまでで最も詳細に明らかになった。最大の注目点はハードウェアではなく、画面上で動作しているソフトウェアだ。公開された画像では、Aluminium OSの実際のUIが初めて確認できる。画面上部にはデスクトップ用のタスクバーやmacOSのメニューバーではなく、過去10年間のすべてのAndroidスマートフォンに搭載されてきたのと同じ、時計、バッテリー、Wi-Fi、Geminiインジケーターを示すステータスバーが配置されている。これは、デバイスの状態を把握する自然な方法としてステータスバーを認識しているユーザー層をターゲットにしているという、Googleの明確なメッセージとみられる。レンダリング画像に表示されているソフトウェアは、Android 17をベースに構築された新しいデスクトップ向けOS(コードネーム:Aluminium OS)だ。従来のChromebookが2016年以降使用していたARC(Android Runtime for Chrome)コンテナとは異なり、Aluminium OSはコンテナを使用しない。OS自体がノートPCのハードウェア向けにゼロから再構築されたAndroidであり、Google Playストアの300万以上のアプリが、従来のARCアプローチのようなパフォーマンスのオーバーヘッドや統合の制限なしにネイティブに動作する。デスクトップのウィンドウ管理は、既存のAndroidレイアウトシステムに大画面クラスを追加したJetpack WindowManager 1.5.0によって処理され、Compose Material 3 Adaptiveがマルチペイン表示を管理する。画面下部のタスクバー(画像ではGemini、Chrome、Gmail、カレンダー、ファイル、YouTube、Googleフォト、Playストア、Canva、Adobe Premiere Proなどが並ぶ)は新しいインフラストラクチャだが、上部のステータスバーは明らかにスマートフォン由来のデザインとなっている。■専用「Geminiキー」とハードウェアの特徴Lenovo Googlebook 15のキーボードは、Googlebookプラットフォームが実際に何を意味するのかを端的に示している。約30年にわたりWindows PCのFnキーとAltキーの間に配置されてきたWindowsキーの代わりに、様式化された「G」のマークが付いた専用のハードウェアGeminiキーが搭載されている。これは再プログラム可能なショートカットではなく、特定のAIアシスタントに対するハードウェアレベルの投資である。2011年に初代Chromebookの検索キーがクラウドファーストのコンピューティングモデルを決定づけたように、GoogleはノートPC上のGeminiが重要な機能になると賭けている。Caps LockキーはChromebookから引き継がれたランチャーのトグルとして機能し、ファンクション列にはOSのショートカットとアクセシビリティコントロールを備えた14個のキーが並ぶ。15インチの筐体でありながらテンキーがないため、キーボードは中央に配置され、トラックパッドは非常に大きく設計されている。パームレストの左側には、LenovoのIdeaPadやThinkPadのロゴではなく、Googlebookのロゴが配置され、Lenovoのロゴは天板にのみ表示されている。このブランディングの階層は、GoogleがOEMパートナーに対して行使しているプラットフォーム制御の度合いを示している。天板の上部エッジには、Geminiのアクティビティに反応してアニメーションする細いLEDストリップ「Pixel Glow Bar」が確認できる。Googleはこれを、Chromebook Plusが最小RAMやウェブカメラの要件を定義したのと同様に、Googlebookの必須ハードウェア機能として位置付けているとみられる。■充実したポート類とプライバシーへの配慮ハードウェアはChromebookの基準からするとかなりプレミアムな仕様となっている。フルサイズのHDMI、2つのUSB-Cポート、1つのUSB-Aポート、SDカードリーダー、3.5mmヘッドフォンジャックを備えており、多くのChromebookのポート構成を上回っている。ディスプレイは4辺ともスリムなベゼルを採用し、ウェブカメラは上部のノッチに収納されている。このノッチには物理的なプライバシーシャッターが組み込まれており、ソフトウェアで上書きできないカメラのブロック機能を提供する。画面読み取り機能を備えたAIアシスタントが常駐するOSを搭載するノートPCにおいて、物理シャッターは重要な信頼性のシグナルとなる。オーディオ面では、キーボードデッキの両側に上向きのスピーカーグリル(Dolby Atmos対応の4スピーカー構成)があり、パームレストにはDolby Atmosのバッジが配置されている。底面にはコーデュロイのような金属仕上げの水平方向の隆起があり、レンダリング画像のラベルによればヒンジは157.5度まで開く仕様となっている。これは共同作業での使用を想定した設計とみられる。■Lenovoが展開する3つのデバイスと今後の発表時期開発中のLenovo製Googlebookは15インチモデルだけではない。以前のリーク情報によれば、Lenovoは少なくとも3つのデバイスを準備しているとみられる。今回の15インチのクラムシェル型に加え、13/14インチのクラムシェル型、そしてキックスタンド付きキーボードケースやスタイラスペンをサポートする2-in-1タブレットの存在が報じられている。Chrome Unboxedは2025年9月以降、この2-in-1モデルを内部コードネーム「Sapphire」として追跡しており、MediaTek Kompanio Ultraを搭載すると指摘している。また、Android Authorityの報道によれば、専用のAIボタンとGlow Barに合わせた照明ストリップを備えたAIマウスの存在も浮上している。IDCのデータによると、Lenovoは2025年上半期の世界のK-12教育向けChromebook出荷台数で25.3%のシェアを占め、350万台を出荷して前年同期比27%の成長を記録している。この強固な顧客基盤により、Lenovoは他のローンチパートナーよりもGooglebookから得られるメリットが大きいとみられる。ただし、今回の画像にはスペックデータは含まれていない。チップセット、RAM、ディスプレイ解像度、バッテリー容量、価格はすべて未確認である。GoogleはGooglebookをプレミアムカテゴリとして位置付けているが、具体的な価格は発表されていない。また、Aluminium OSがAndroid 17ベースであることから、QualcommのSnapdragonやMediaTekのArmチップの搭載も技術的に可能だが、15インチモデルにどのチップが採用されるかは不明だ。Digital Citizenに対しLenovoの関係者が語ったところによれば、2026年9月4日に開幕するベルリンのIFAに合わせて正式発表が行われる見込みだという。NotebookcheckやVideoCardzは、このタイミングは確定ではなく予想であるとしている。一方、Chrome Unboxedは、Googleが独自のGooglebookイベントを開催する可能性を指摘している。8月12日にニューヨークで開催される「Made by Google」イベントでGooglebookに関する発表があるかは未確認だが、Notebookcheckは秋に専用イベントが開催されると予想している。Googleが5月に確認した秋のローンチ時期は現在も維持されているとみられる。■注目ポイントQ&A●Aluminium OSはChromeOSと技術的にどう違うのですか?ChromeOSはARC(Android Runtime for Chrome)と呼ばれる互換性コンテナ内でAndroidアプリを実行していましたが、パフォーマンスのオーバーヘッドやシステムとの統合に制限がありました。Aluminium OSはコンテナを完全に排除し、OS自体がデスクトップハードウェア向けに再構築されたAndroid 17となっています。これにより、Google Playストアのアプリが互換性レイヤーなしでネイティブに動作します。●Lenovo Googlebook 15のGeminiキーにはどのような役割がありますか?従来のWindowsキーの位置に配置されたGeminiキーは、OSレベルでGoogleのAIアシスタント「Gemini」にワンストロークでアクセスするためのものです。ブラウザのタブや個別のアプリとしてではなく、画面のコンテキストを読み取り、アプリ間でアクションを実行できるシステム全体のインターフェースとして機能します。●Lenovo Googlebook 15の発売時期と価格は?Googleは2026年5月に、OEMパートナー5社からの最初のGooglebookデバイスが2026年秋に発売されると確認しています。Lenovoは9月4日に開幕するIFAに合わせてラインナップを発表すると予想されていますが、正式な確認はありません。価格は未発表ですが、Chromebookの価格帯を上回るプレミアムデバイスとして位置付けられる見込みです。●なぜAluminium OSには従来のデスクトップUIではなく、スマートフォンのようなステータスバーがあるのですか?Aluminium OSはデスクトップOSにAndroidを移植したものではなく、Androidをデスクトップ向けに再構築したものであるためです。OSのネイティブなUIツールキットがAndroidのものであるため、ステータスバーが自然な形として採用されています。従来のモバイルOSのノートPCへの適応とは異なり、モバイルOSを主軸としてデスクトップの慣習を適応させるというアプローチをとっています。元記事: Lenovo Googlebook 15 Leak Confirms Gemini Key, Phone-Style Aluminium OS