インフラ建設向け AI ロボティクス企業の Gritt は21日、シリーズ A ラウンドで2,600万ドルを調達したと発表した。Obvious Ventures がリードし、Union Square Ventures、Active Impact Investments が参加した。同社はプレシードを含む累計調達額が3,240万ドルとなり、正式にローンチした。世界各地で太陽光発電所の建設が加速している。しかし現場では深刻な人手不足が続いている。太陽光パネルの設置作業は、大型のガラスパネルをトラックから降ろし、不整地を運搬し、フレームに正確に位置決めして固定するという一連の工程を、炎天下や砂漠といった過酷な環境で繰り返す。熟練作業員の高齢化と退職が進む中、施工能力が需要に追いつかないという課題が顕在化している。この課題に対して同社のアプローチは独自のハードウェアを一から開発するのではなく、既存の産業機器、例えばレンタルで調達できるスキッドステアやフォークリフトなどに自社開発の AI ソフトウェアとアタッチメントを組み合わせる方式を採用している。例えば Gritt のロボットアームと AI は、スキッドステアローダーやフォークリフトなどの既存の現場機器に取り付けて、ミリメートル単位の精度で資材のピックアンドプレース、組み立て、運搬を行うことができるとしている。これにより、現場で必要なピック&プレース(物体の把持と配置)、輸送、組立といった作業を自律的に実行できるようにする。具体的には、重量のあるガラス製太陽光パネルを精密に位置決めして設置する作業を自動化する。同社によると、システムを導入した現場では生産性が4倍に向上したという事例が報告されている。作業員の生産性を大幅に引き上げるという位置づけだ。同社はすでに実際の現場でシステムを稼働させており、2.8GW相当の太陽光パネル設置を支援する契約を獲得している。via BusinessWire