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能登地方 豪雨災害から1年 犠牲生徒の担任が献花
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NHKニュース|社会
豪雨災害で中学3年生で亡くなった喜三翼音さんの家族は、家業である輪島塗の露店を全国各地に出し、翼音さんとの思い出の商品に「この死を無駄にせず出来る備えをしてほしい」とメッセージを添えて販売を続けています。翼音さんの家族は、地震や豪雨で輪島市に住めなくなり、100キロ以上離れた石川県野々市市の家を借りて暮らしています。父親の喜三鷹也さんは、以前、別の仕事についていましたが、家の手伝いをしていた翼音さんを思い出し、家業である輪島塗の箸作りを始めたということです。鷹也さんは「毎朝、おはようと心の中でしゃべっていますが、悲しみは深くなるばかりです。翼音は、祖父母をよく手伝う優しい子で、僕も力になれば喜ぶと思い、うちの手伝いをしています」と話していました。祖父の喜三誠志さんは、輪島市の伝統工芸「輪島塗」のまき絵師で、豪雨災害の1か月前に、翼音さんと一緒にデザインした2羽のフクロウを描いたマグカップを作り続けています。誠志さんは、能登半島地震に伴う火災で経営していた店を失ったため、祖母の悦子さんとともに、全国各地のイベントに出張していて、9月6日、大阪で開かれたイベントでは、露店の一番目立つ所に、フクロウのマグカップを並べ販売していました。豪雨災害から時間が経過する中、地元以外では災害について知らない人も増えているということで、販売の際には「このカップを見て災害があったことを思い出し、この死を無駄にせず出来る備えをしてほしい」と書いた手紙を添えています。手紙をきっかけに、何度も店を訪れてくれる人も少なくないということで、祖母の悦子さんは「翼音や豪雨のことを忘れてほしくないですし、犠牲者が出ることは、あってはならないので、気をつけてほしいと伝えていきたい」と話していました。祖父の誠志さんは「1年も1か月も10年も変わりません。今もつらくさみしいですが、マグカップを買ってくれて、2回、3回と来てくれるお客さんが結構います。お客さんの前では、なんとか笑顔で話をしていきたい」と話していました。
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